異世界温泉に転生した俺の効能がとんでもすぎる2 ~湯船の中でならバレません……よね?~

[著者:七烏未奏/イラスト:庄名泉石MF文庫J]★★

 充分に温まれて身体に溜まった疲れを癒せるのな
らば、別に温泉だろうと銭湯だろうとどっちでもい
い……とか言ったら愛好家に非難されそうですが。
 でも、効能などあまり気にせず思い入れも特に無
い人からすれば、案外そんなもんじゃないかなあと、
まさにその辺りの事情を盛り込んでのお話だったわ
けですね。温泉対銭湯の中で、知名度以外にもお客
を呼び込む策は色々と必要だったり、そんな事もあ
れこれ語られていたりで楽しませて貰えました。
 温泉自身が本体の熱美からすれば、それこそ一貫
して「勝ち負けなんてどうだっていい」という主張
でしたけど、周りは言う事聞きませんね。まあその
辺普段は眺めるしか出来ないから仕方ないのかも。

既刊感想:

底辺剣士は神獣と暮らす3 家族で始めるペット飼育

[著者:番棚葵/イラスト:米白粕/MF文庫J]★★★

底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす3 家族で始めるペット飼育 (MF文庫J)

底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす3 家族で始めるペット飼育 (MF文庫J)

 娘達を思う父の力は偉大でした。今回は三人娘も
アードも、それぞれに重大な選択を迫られる局面が
あって、どちらを取っても心に痛みを伴う結果が見
えていたので、ちょっと辛い部分もありました。
 もっともアードのそれに関しては、一時的に片方
を選択しておいて、結局最後はどちらも蹴って“第
三の選択”というやつを自力で掴み取る形で決着付
けた感じだったでしょうか。最初から無理すれば出
来るのをあえてやらなかったのは、娘達との日常を
最優先に考えていたから、なのでしょうねきっと。
 大分試練の件で切羽詰った状況のまま進んでいた
ので、物語の終わりを意識せずにいられませんでし
たが、今度は別件で更に続いて行くみたいですね。

既刊感想:

底辺剣士は神獣と暮らす2 家族で過ごす冒険者学院

[著者:番棚葵/イラスト:米白粕/MF文庫J]★★

底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす2 家族で過ごす冒険者学院 (MF文庫J)

底辺剣士は神獣<むすめ>と暮らす2 家族で過ごす冒険者学院 (MF文庫J)

 生まれ持って備わった“自身で選べない能力”と
言うやつは、強制解除みたいな方法が何か無いもん
なんでしょうかねえ。そこの所が一切話題にも上が
らないと言う事は、最初からそんなもん存在しない
のか、それともアードが呪いのような『悪運』をそ
もそも解除する気が無いので探す気も無いのか。
 もっとも、悪運を疎ましく思いつつも巧く飼い慣
らして付き合っているみたいな印象で、それにアー
ドの図抜けた戦闘能力、更には三人娘の癒しも相ま
って、あまり重苦しい雰囲気はありませんけどね。
 試練クリアも期限が設けられているので、そんな
にのんびりと行かなさそうですが、こんな風に面倒
事は控え目に父娘達でまったりやって欲しいかな。

既刊感想:

異世界拷問姫5

[著者:綾里けいし/イラスト:鵜飼沙樹MF文庫J]★★★

異世界拷問姫5 (MF文庫J)

異世界拷問姫5 (MF文庫J)

 あとがきの「えらいことになっちょる」が誇張で
も何でもなく、物凄い実感を込めて吐かれた一言だ
と言うのを今回最後まで読み終えて理解しました。
 前巻まで物語を追って、「この先は多分こうなる
んじゃね?」って頭に浮かべていたモノを嘲笑うか
のように、更に想像を絶する展開に戦慄しました。
 世界再生か、再生阻止か。様々な思惑が入り混じ
りながらも、根幹はここにあって、双方の勢力が雌
雄を決する構図がハッキリしていた……筈だったん
ですけどね。『肉屋』と『墓守』の本心はそことは
関係なくて、全てはただ“聖女の希望を成就させる”
為だけの超個人的な事情だったと言う訳で。丸投げ
された側はホントにどうすりゃいいんでしょうね。

既刊感想:

異世界拷問姫4

[著者:綾里けいし/イラスト:鵜飼沙樹MF文庫J]★★★

 自室でごろごろしながら、櫂人に未練たらたらで
悶々としてるエリザベート様が超可愛い。何時の間
にか夫婦になっちゃってた、ヒナの櫂人への献身ぶ
りが健気で超可愛い。何かと殺伐とした空気の中で
の貴重な癒しの時間、どうも有難うございました。
 エリザベートを生かす為に敵対関係となった今、
当然対立による熾烈な闘争が描かれるものだと思っ
ていましたが、実際にはそんな単純に事が済むよう
な構図ではなくて。大分複雑かつ難解に絡み合って
来ましたよ。真の敵対者は、終盤で暴かれた存在を
利用して世界再生を目論む教会って事なのか。ここ
へ来てまさかの肉屋がアレな存在でしたし、把握し
切れない要素が一挙に膨れ上がった感じでした。

既刊感想: