居酒屋がーる

[著者:おかざき登/イラスト:pon-marsh/LINE文庫]★★

 女性三人居酒屋ほろ酔い物語。基本行き付けの居
酒屋が舞台で、酒とつまみと何気ない語らいの数々
が主な主役。嘉穂、美月、貴美、三人の個々の事情
もあまり深入りしない(あえてさせない?)程度に
触れられていて、それはそれで興味を引かれる所で
したが。メインは酒、主に日本酒かな? あとは居
酒屋での定番から変わり種まで多種多様の料理でし
ょうね。読み手が酒飲みかどうか、また特に嘉穂が
好んで饒舌になる日本酒好きかどうかで、この物語
の口当たりにもまた様々ありそうな気がしました。
 酒に精通している嘉穂は、一貫して「あなたの好
きなように飲むのが一番いい」に徹している。結局
はこれが最も美味しく嗜む方法なのかも知れない。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する

[著者:タンバ/イラスト:夕薙/角川スニーカー文庫]★★

 能ある鷹は爪を隠す人物が二足の草鞋を履いて皇
位争奪戦に携わる。敵対勢力は主に三つ、表向きダ
メ皇子を演じながらどう相手の目を巧く誤魔化し欺
いて行くか。そして双子の弟を立てて支えつつ裏の
顔をどう駆使して行くか。アルの裏の顔であるシル
バー、圧倒的な魔力と強大な古代魔法により万能感
に溢れてましたが、単純な肉弾戦の接近戦に対して
は案外脆いか? 大抵は接近を許す前に始末してる
でしょうけど、簡単には一方的な蹂躙劇にはならな
いような、緊張感が増す戦闘も見てみたいかも。
 危険視すべき皇子皇女は少数ながら、継承権を持
つ人数はそれなりに。なので誰がどうアルの行動に
影響を及ぼすのか、まだまだ先は見通せませんね。

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフする事にしました5

[著者:ざっぽん/イラスト:やすも/角川スニーカー文庫]★★

 ゾルタンの外の世界。とりわけ『王国』を冠する
主要7王国について、各国それぞれの成り立ちとか
特色とか国同士の関係性とか、今回はこれまでより
頻繁に語られている感じがしました。活動範囲が限
定的な現在のレッドのスローライフとはあまり縁が
無さそうな要素に思えるのですが、今後何かあるの
かどうか関連性がちょっと気になってます。まあ単
純に世界観の広がりを見せる為の演出であり、理解
を促す為の描写に過ぎないのかも知れませんけど。
 スローライフとは言っても、のんびりゆるゆる~
って印象ではなく、結構危険な目にも合ってる。そ
れでもアレスに絡まれていた時の事を考えると、レ
ッドが望むまま活動出来るようにはなれたのかな。

既刊感想:

ヒマワリ:unUtopial World 8

[著者:林トモアキ/イラスト:マニャ子/角川スニーカー文庫]★

ヒマワリ:unUtopial World8 (角川スニーカー文庫)

ヒマワリ:unUtopial World8 (角川スニーカー文庫)

 もう何が何やら、むしろ誰が誰なんだか。ここま
で追って来たからにはヒマワリの結末だけでも知り
たくて、一応最後まで読み切ってはみましたが、や
はり過去の関連シリーズに触れないままでは理解の
限界があると知りました。当初新作シリーズの文句
に釣られてみたものの、結局続編の続編の続編くら
いだとこのあとがきで言い切っているので、せめて
ヒデオとウィル子と周囲関連を知っておけばなと。
 巻が進むに連れて、続編色や過去の出来事関連が
物語に色濃く乗るようになって、それでも初期の頃
のヒマワリと士郎メインの雰囲気が戻るのを期待し
ていました正直な所。ただ、最後にヒマワリの行く
末を見届けられた事に対しては満足しています。

既刊感想:

ミリオン・クラウン5

[著者:竜ノ湖太郎/イラスト:焦茶/角川スニーカー文庫]★★

ミリオン・クラウン5 (角川スニーカー文庫)

ミリオン・クラウン5 (角川スニーカー文庫)

 一真と那姫、ラブコメ精一杯頑張ってたよ。両者
ともに他人のお節介付きでしたけど。二人以外の思
惑と言うか、デートセッティングに大分他者の手が
介入してたので、もし誰の手も借りず一真と那姫だ
けのデートプランだったらどうなってたかなあ……
と考えてはみたものの、やっぱり経験不足の初心者
同士で上手く回らなかったかなあ。でも、そんな自
然体な二人で気の向くまま思うがまま、自由な時間
を堪能して欲しかった気持ちもありましたけどね。
 前巻で王冠種との死闘を制し、今回は休暇込みの
祝勝会と思いきや、他国勢力が随分不穏な動きを見
せつつ絡んで来るじゃないですか。加えて那姫の過
去も重要な点として絡んで来そうな感じですね。

既刊感想: