SIDE ONE ~ラノベの感想を日々書き連ねる~

ラノベの感想を日々書き連ねるブログ

数字で救う! 弱小国家2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。

[著者:長田信織/イラスト:紅緒/電撃文庫]★★

数学に対する苦手意識
 実際には、めちゃくちゃ懇切丁寧に解説してくれているんですよ。それでもナオキが前のめりに熱中すると、「あ、ちょっと分かんね……」ってなるのは、まあ仕方ないかと割り切って読んでいます。

取っ付き易さ
 前述のように、最初『?』が浮かぶ。ただ、その後に文章でも図解でも丁寧に説明されているので、躓かずに読み進められる。ナオキの得意分野である数学を取り入れて、ファンタジーな異世界戦争を勝ち抜く、この発想は本当に面白いです。

“負けない為”の数学戦術
 落としどころを見据えて上手に着地する。数学への理解者も僅かずつでも出て来て、少しずつナオキやソアラも動き易くなって来ているのかな? それでもまだまだ、ファヴェール王国が安定したとは到底言えない状況は続きそうですが……。

既刊感想:

Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度

[著者:古宮九時/イラスト:chibi/電撃の新文芸]★★

もしも前時代のオスカーと現時代のティナーシャが再会していたら
 前時代オスカー「俺と結婚しろ」→現時代ティナーシャ「はい、喜んで」→大団円! ……まあ有り得ない事ですがね。ニヤつきながらしょーもない事を、でも妄想ずるだけならしたっていいじゃない。

逆転現象
 新たに改竄された時代を生きる二人の新章開幕。いや~、オスカーとティナーシャの心情が見事に引っ繰り返っていて面白い。避けて逃げるオスカーに攻め姿勢なティナーシャ……いいね。

惹かれ合うが交わらない
 互いに“特別な存在”なのは一目瞭然なんだけど、やっぱり何があっても結ばれてはくれない。状況が色々変わっても、そこは決して変わらないのか。それとも改竄を受けて、結ばれる状況へ変化して行ってくれるのだろうか?

既刊感想:IIIII

Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て

[著者:古宮九時/イラスト:chibi/電撃の新文芸]★★★

“絶対に結ばれない呪い”にでもかかってるんじゃないのか
 まあそんな事実は無いんですけど。言わずにはいられないこの気持ち。だって、ようやく枷が外れたオスカーとティナーシャの関係をニヤニヤしながら追っていたのに……と言った結末だったもんで。変な声出して無性に叫びたくなりました。

オスカーの呪い
 『誰が?』『何故?』の部分は、言われてみれば確かに明かされておらず、「まあ解かれたからいいか」で安堵し切っていた油断もあったかも知れず。作為的に仕組まれたような臭いも随所で感じられていたものの、その辺りもまだ謎が多いですよね。

閉幕と新たな開幕
 次巻より、その謎とされているオスカーの呪いを含め、今度はオスカー側の様子が描かれて行くそうで。正直最後に“もやもや”っとしたのも残ったんですが、どんな形であっても、辿った先に幸せな結末が待っていると願いたいです。

既刊感想:II

エリスの聖杯

[著者:常盤くじら/イラスト:夕薙/GAノベル]★★

憑依されても変わらない
 亡霊令嬢のスカーレットが凄いのであって、コニー自身には良くも悪くも凄味が感じられない。なので、いざと言う時に憑依霊として守護してくれてはいるけれど、それでも常に不安と心配と危うさが付き纏う。

特別な存在
 それでもコニーは、あの日の夜会、あの絶体絶命な状況下で、唯一スカーレットが認識出来ていた。実際の所「何故か?」はハッキリしていないけれど、何か大きな繋がりがある……のかも知れない。

エリスの聖杯
 “見つけて破壊”が課題だけど。存在も破壊する意味も、まだあまり掴めてはいない。コニーの知名度が上がったせいで、色々巻き込まれてしまってるからね。スカーレットの死の真相に近づいて行けば、おのずと見えて来るかどうか。

かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。

[著者:友麻碧/イラスト:Laruha/富士見L文庫]★★★

まるで田舎の夜祭りのような風景
 ふっ、と頭の中に思い浮かんだイメージとしての『隠世』。実際の隠世はもっと賑やかだったかな? 人の気配の無い夜祭りの片隅から、ふと煌びやかな夜の風景の異世界に迷い込んだような、そんな幻想的な情景が凄く魅力的に描かれています。

死してなお損なわれない存在感
 これだけ現世にも隠世にも、良くも悪くも多大な影響を与えた葵の祖父・津場木史郎って、どんな生き様だったんだろう? 伝聞でしか知る事が出来ないけれど、まだ色々な妖怪と縁を持っていそうですよね。

祖父を通じて距離を縮めて行く
 初っ端から葵に反抗心剥き出しで、「絶対分かり合えない!」と匙を投げた相手と、少しずつ互いに理解し合って行く所なんかは凄くいいなって。雪女とか土蜘蛛とかね。葵が今度離れで料理屋開いたら、また誰かに反抗受けたりするのかなあ。

過去に葵に食事を恵んでくれた妖怪は?
 話の流れから大旦那様だとは思うのだけど、どうだろうか。若旦那の銀次も絡んでいて、葵が忘れているらしい“何か”を知っている。その状況と“何か”は凄く気になる。でも、しばらくは明かされないかな。

宝石商リチャード氏の謎鑑定

[著者:辻村七子/イラスト:雪広うたこ/集英社オレンジ文庫]★★

正義はもう少し慎重に言葉を選んで発するべき
 リチャードもよく言っている。どんだけ『同性愛者』と勘違いされてんの。そういうとこだぞ、と。まあ、そこはリチャードの絶世の美貌に臆しない正義が凄いのか? 鈍感なのか? よく分からない正義自身の“強み”みたいな部分ではあるのかな?

真っ直ぐな気持ちが他者の心を揺り動かす
 多分だけど、リチャードでは自身を曝け出して感情的に接する事は出来ない。その行為を正義が担っているような感じか。直情径行気味だけど、自分に無い“価値”を有しているからこそ、リチャードは誰でもない正義を選んだのかな、と。

宝石と、宝石に関わる人達の物語
 大して宝石に興味を抱いてない最初は「ふーん」だったのが、徐々に宝石の奥深さを感じられるようになって行く。でも、まだまだ奥深さはこんなもんじゃないと思う。更に様々な宝石と人との物語を色々と覗いてみたいですね。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 兵士の娘I

[著者:香月美夜/イラスト:椎名優/TOブックス]★★

本好きにとっての絶望
 まず本が一般に出回ってない。高級品。紙が周囲にほとんど見当たらない。貴重品。しかも麗乃の異世界転生体・マインは、病弱虚弱体質な三歳幼女。あまりに無力過ぎて、前世から持ち合わせた知識だけでは、到底太刀打ち出来ないと心底思い知らされる。

試行錯誤と創意工夫が希望の芽を生み出す
 それでも、こんな絶望的な状況からでも、幼い体と精一杯の知恵を振り絞ってマインは“ただ本が読みたい”一心で現状改善のためにもがき続ける。病弱のハンデがあるのに、時々三歳から六歳程度の幼女とは思えない底知れなさが感じられました。

本へと辿り着くまでの道は未だ遥か遠く
 とは言え、まだやっと足掛かりが微かに見つかった程度の段階で。それとは別に炎で心の内から燃やし尽くされるような謎の病状も気になるし。ここからマインはどうやって本や紙に近付いて行くのでしょうね。

メイデーア転生物語1 この世界で一番悪い魔女

[著者:友麻碧/イラスト:雨壱絵穹/富士見L文庫]★★★

成就されない恋、結ばれぬ二人
 マキアが『紅の魔女』の末裔として、同じ道を辿ってしまうとおそらくそうなる。勿論「そんなの嫌だよ!」と声を上げて拒否したい所だけど、悲恋になってしまうような雰囲気が既にひしひしと感じられて「ああ……」ってなってる。

前世から想い合っている?
 マキアはベタ惚れなのでよく分かる。ただ、トールの方は前世が斎藤透なのか、マキア=一華を好きだったのか、その辺りはマキアがそうだと思い込んでいるだけで、何となくハッキリしていませんでしたが。気になると言えば気になる所か。

マキアとトール
 引き裂かれ、劇的な再会を果たし、一旦はマキアが拒絶したものの、やはり互いに引き寄せ合う存在。もう引き裂いて欲しくないよ……。でも、ラストのマキアの状況が、多分更なる混沌を招いてしまう。

金髪フードの男
 これだけは本当にサッパリ分からない。この存在が〝何度生まれ変わっても殺す”とか物騒な事言っている以上、物語に深く関わっているのは間違いないだろうけど……答えを欲するにはまだ時期尚早かな。

クレイジー・キッチン

[著者:荻原数馬/イラスト:ジョンディー/カドカワBOOKS]★★

クレイジー
 意味→「頭がおかしい」「狂っている」「熱中する、熱狂する」だそうな。洋食屋『ひだるまキッチン』店長・日野洋二の動向を眺めつつ、「彼に最も相応しい代名詞だな」と納得させられてしまう。

料理への熱意と腕前は最上級
 お客への対応は……まあ、最低とは言わないけれど、常連以外が入り難くなるような問題発言や行動は多々あったかもね。不快を抱かず面白さが付いて来てくれるのは、店長の奇行に動じないカナさんや強者揃いな常連客達のお陰かな?

強面オラオラ系かと思いきや
 意外と弄られる。カナさんにも常連客にも。巧い返しが出来ずにやり込められてしまう現場も結構あって、そういう部分に可愛げがあったりするから、普段超絶クレイジーな割には好意的に受け入れられてたりするのかも知れない。

EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト<下>

[著者:川上稔/イラスト:さとやす(TENKY)/電撃の新文芸]★★★

二人が“テラフォームを始めるまで”のエピソード
 最初からここが到達点であり、先輩と住良木の着地点だったみたい。まだ取り組む為の地盤固めが済んでいない状態みたいな状態だったか。道理で惑星開拓やってやるぞって雰囲気が大して見出せないわけだ。

二人を中心に周囲が躍る
 周りの皆が先輩と住良木を盛り上げてお膳立てして、そこに至るまで押し上げる、みたいな。全部が全部そう意図して動いていたわけではないでしょうけど、何かこう、二人を「どうにかしてやるか」って意気に溢れてましたよね。

惑星開拓を終えたら、二人で神々のいない『地球』で……
 住良木がポロッと先輩に零していたこの辺りが、次代のシリーズに繋がっているのかなあ、と思わせてくれる雰囲気もありつつ。EDGEシリーズはまだ続くらしい? ので、先の到達点に想像を膨らませながら待ってみます。

既刊感想:<上>

EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト<上>

[著者:川上稔/イラスト:さとやす(TENKY)/電撃の新文芸]★★

巨乳
 「巨乳巨乳ってオメーはそれしかねえのかよ!」「あぁ!? そうですけど何か?」「そ、そうなんだ」「そうですけど何か?」「う、うん、わかった。何かゴメンな……」

1990年代
 部活動で駄弁りながらVRな惑星開拓ゲーム。え、でもそんなVR技術、その年代にあったっけ? と。この疑問の気付き、途中で上手い事「なるほど」ってなる仕組み。

テラフォーミング
 そこを目的に、住良木にチュートリアルやら何やらあれこれ与えて分からせようとするも、気付けばびっくりする程進んでねえ。そして巨乳しか言ってねえ。本格化するのかどうか、正直そんな兆しが見えないけれど、まあいいか。駄弁りは楽しいし。

異修羅I 新魔王戦争

[著者:珪素/イラスト:クレタ/電撃の新文芸]★★★

“ごった煮”感
 良い意味で、色々まぜこぜ、がしっくりと噛み合っている。異世界転移、勇者と魔王、一つの国家と独立した反乱国家との戦争、強者達のバトルロイヤル、などなど。見所多彩で目移りする程に面白い。

柳生新陰流の後継者
 柳の剣のソウジロウ。日本国からの異世界転移者で、初っ端からもろに主人公な雰囲気出しまくりでしたが、実は“主役の内の一人”に過ぎず、勇者候補の主役は他にも色々で、まだソウジロウ一人だけ突出はしていない。

『本物の魔王』と『本物の勇者』
 作中でも触れられていましたが、どちらの存在も、その実態は誰も掴めていない。だから勇者を確定させようって話になっているわけですが。物語の大きな謎の一つ、後々解かれて行く事になるんでしょうか。

本番はここから
 強者を絞り込む為のふるい落とし、勇者選定戦の予選。と、明確に定められたものではないけれど、結果的には「そう言われれば」と納得の展開、結末でした。しかし、これだけ派手やらかしたのに、まだ全員出揃ってないとは……。

教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 1時間目

[著者:さがら総/イラスト:ももこ/MF文庫J]★★

塾講師の話かと思いきや……
 ダブルワークのラノベ作家の話……かと思ってたらやっぱり塾講師の話? 一体どっちなんだ! あ、教え子に脅迫された感と言うか、その要素は意外と薄い。切っ掛け作りに強請ってましたが、星花って小悪魔っぽいけど本質は“いい子”ですからね。

日向先生を何とかしてくれ
 塾講師同士で顔を揃えて会話している部分。とりあえず、全然話が通じてなくて言ってる事が意味不明で超困惑。星花の自己満足な小説冒頭のアレと同等以上に。天神の適当な通訳を抜きにしても、今度はもっと分かり易くお願いしますよ日向先生。

俺は一体何の為に働いているんだろう?
 おそらく主題はここなのかなあ。塾講師もラノベ作家も、それなりにこなせている辺り、割と充実しているようにも見えるんですけどね。今回は塾講師寄り、次はラノベ作家寄り? どちらにせよ、明確な答えを見出せない内はまだまだ苦悩しそう。

ウィッチクラフトアカデミア2 この世の果てを目指す魔女

[著者:逢空万太/イラスト:bun150/LINE文庫エッジ]★★

女性上位の分野の壁
 ティノ一人だけが“女子達の中に放り込まれた異物”な雰囲気、結構改善されたかも。ティノの前巻での頑張りが実を結んだからこそですが、状況は変わらなくても居心地が良くなった。『お姉さん達』が好意的に構ってくれる影響もありますけどね。

ティノの“本質”
 レッタとの最高速勝負の中で、ティノを見続けていたウルスラが看破した事について。本当かどうかはまだ判断する時が要りそうですが、『技量が足りない』とか『経験が不足』、とは全く異なる事実に軽い衝撃を覚えてしましました。

本気
 これがティノが更なる高みに行く“鍵”と分かったとしても、並大抵では満足出来ないのだとすれば、容易ではないのか。少なくともそうなれる『相手』が必須になりそうだけど……今度は家の事を隠すマルタか、それとも本性を見せないウルスラか?

既刊感想: