最底辺からニューゲーム!2 ~奴隷商人は次に地位と名誉と無垢な少女を手に入れます!~

[著者:藤木わしろ/イラスト:柚夏/HJ文庫]★★

 冒頭の女神との対話から察するに、タクミは今の
世界を少なからず気に入っているようで。最初は、
現世で万能の自分が異世界の最底辺に落とされてど
こまで通用するか、が行動の全てのような印象があ
りました。でも最近は、気に入った世界でとことん
気に食わない神王国家リヒテルトの現状をぶち壊し
てやる! みたいな気概も感じられるようになりま
した。勿論、最底辺の能力で魔法が絶対の体制を覆
す、と言う根幹は微塵も揺らぐ事がありません。
 今回リヒテルトの実権を握る相手に真っ向から楯
突いた事で、今後どう状況が変化して行くか。最終
的に魔法頼りの現状を変える方向で動いているよう
ですが、行く先の障害は沢山にありそうですね。

既刊感想:

魔術破りのリベンジ・マギア 3.はぐれ陰陽師の越境魔術

[著者:子子子子子子子/イラスト:伊吹のつ/HJ文庫]★★

魔術破りのリベンジ・マギア 3.はぐれ陰陽師の越境魔術 (HJ文庫)

魔術破りのリベンジ・マギア 3.はぐれ陰陽師の越境魔術 (HJ文庫)

 陰陽生として露花と最初に出逢った段階から、も
しかしたら晴栄は、彼女に対して気に掛けるだけの
何かを抱いていたのかも知れません。晴栄の性格的
に、どうでもいい相手には、たとえどんなに言い寄
られようと、気にも留めないと言うか徹底無視だと
思うんですよ。鬱陶しいと思いながらも、露花にそ
んな態度を取らず相手にしていたのも、土御門と蘆
屋の関係以外でも何か思う所があったのかなと。
 まあ晴栄の真意も、言動から察しろとか言われて
も大概分かり難いですけど。最初の頃から、露花に
とっての救いであり支えとなっていた事に気付けな
いのも仕方のない事で。露花が晴栄の真意に気付い
て、分かり合えた時は本当に嬉しかったですね。

既刊感想:

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?4

[著者:手島史詞/イラスト:COMTA/HJ文庫]★★

 ネフィ(幼女)には素直に面と向かって本心を伝
えられたのだから、これでもし万が一元に戻ったネ
フィにきちんと気持ちを告げずに逃げるような誤魔
化しを打ったら、その瞬間に盛大に「このどヘタレ
クソ魔王が!」と罵ってやる気満々でしたとも。
 まあそうならなくて良かったですよ。心底ホッと
しました。ザガンからすれば、ネフィから目を離し
たのは自分の過失と悔いる所でしたけど、そのお陰
で関係が一気に進展してくれたわけですからね。
 ただ、こんな切っ掛けでもなければ、本心を言い
合えない“焦らし”みたいな空気をもう少し堪能し
ていたかった、と言う気持ちもありましたけど。今
度は違った形でニヤニヤさせて貰えそうですね。

既刊感想:

やりなおし英雄の教育日誌2

[著者:涼暮皐/イラスト:桑島黎音/HJ文庫]★★

やりなおし英雄の教育日誌 2 (HJ文庫)

やりなおし英雄の教育日誌 2 (HJ文庫)

 アキと同調するかのように「どーなってんの?」
の連発でした。主なイレギュラーはアミの存在だけ
かと思いきや、ここまでアキが持っている過去の記
憶と食い違いが出て来るとは。むしろアキが正しい
と思い込んでいる彼自身の記憶の方が、或いは弄ら
れてるのでは、と思わされたりもしましたけど。
 極端な話、アキが何処かでポツリと漏らしたよう
に、過程はどうであれ結果的に魔族を滅して世界を
救えればそれでいいのでは……と言う気がしなくも
ないのですが。ただ、多発する齟齬の意味やら原因
やらがハッキリしないと気持ちが悪いのも確かで。
 現代の魔女と出逢えるのならば、果たしてそこで
真相の何処までアキに語ってくれるのでしょうね。

既刊感想:

図書迷宮

[著者:十字静/イラスト:しらび/MF文庫J]★★

図書迷宮 (MF文庫J)

図書迷宮 (MF文庫J)

 何となくの感覚で雰囲気に浸りつつ、物語の一番
伝えたかったモノを掴み取る事が出来ていれば、そ
れでいいのかなと。読みながら充分に理解出来てい
たのか、正直心許ないもので。最後の最後、“とて
もありふれた”“ただそれだけのおはなし”だけで
も、何とか汲み取れたつもりではいるんですけど。
 改竄に次ぐ改竄、伏線に次ぐ伏線、特に終盤戦は
それが幾重にも張り巡らされていたので、大元の真
実が何だったのか途中で見失ったりしましたが。
 もっとも、綜嗣が真相まで引っ張って行ってくれ
る確信はあったので(そうじゃないと道半ばでバッ
ドエンドでしょうから)、あとはもう行き着く先に
何があるか考え巡らせつつ身を委ねるだけでした。