SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

精霊幻想記 6.逢魔の前奏曲

[著者:北山結莉/イラスト:Riv/HJ文庫]★★

精霊幻想記 6.逢魔の前奏曲 (HJ文庫)

精霊幻想記 6.逢魔の前奏曲 (HJ文庫)

 花嫁(セリア)を掻っ攫っての逃走劇もひと段
落で、情報収集が必要とは言え近隣をうろうろし
ていて大丈夫なのか、の不安に対してもリオは万
全の対処を用意していたので無用の心配でした。
 やはり救出したセリアを連れたままでは精霊の
里へは暫く戻れなさそうで、残して来た美春達の
様子は幕間で見せて行く感じになってましたね。
 今回は割と大事もなく小休止と言う感じで、久
し振りに再会したセリアとアイシアを含めた三人
の生活に大分癒されました。ここから先は、トラ
ブルに介入してしまった事でリーゼロッテとの繋
がりが主になりそう。暗躍を続けるレイスの目的
は未だ分からず、相変わらず不気味な存在です。

既刊感想:

精霊幻想記 5.白銀の花嫁

[著者:北山結莉/イラスト:Riv/HJ文庫]★★

精霊幻想記5.白銀の花嫁 (HJ文庫)

精霊幻想記5.白銀の花嫁 (HJ文庫)

 精霊の里が当面のリオの活動拠点になるのでし
ょうか。片道ながら、『瞬間移動』の手段もあっ
て(それでもシュトラール地方へはリオの足でも
二週間程掛かるようですが)、大分往復は容易く
なって、これまでよりもラティーファ達精霊の里
の人達と接する機会も増えて良かったのかな。
 ただ、今度の遠征でのセリアの救出劇を経て、
直ぐに精霊の里に帰る事にはならなさそう? ベ
ルトラム王国の内紛や、諸外国の動向のキナ臭さ
など、政治が根深く絡んだ展開だと面倒臭い事に
なりそうで、リオが巻き込まれると尚更帰還が遠
退きそうな気もしてます。加えて続々と明るみに
出ている勇者の存在も無視出来ない所ですよね。

既刊感想:

精霊幻想記 4.悠久の君

[著者:北山結莉/イラスト:Riv/HJ文庫]★★

精霊幻想記 4.悠久の君 (HJ文庫)

精霊幻想記 4.悠久の君 (HJ文庫)

 この運命の再会が喜ばしい事なのかどうかと言
えば、実際には微妙な所で、嬉しいようで素直に
喜べないような、何とも複雑な心境でした。リオ
=ハルトは美春の存在を認知していても、彼女が
現実世界の春人を“まだ忘れていない事”は知ら
ない。一方で、美春の方はそもそもハルト=春人
だと言う事実を知らない。それを読んでいる側は
全部知っちゃってるので、「どちらにも真相を全
て教えてあげたい!」って気持ちでしたかねえ。
 美春、亜紀、雅人の転移は偶発的ではなく、人
為的なものが感じられましたが、この辺はまだ全
然分からないですね。あと坂田弘明も。誰ですか
状態でしたが……どう絡んで来るのでしょうね。

既刊感想:

魔術破りのリベンジ・マギア 4.絶唱の歌姫と魔女たちの祭宴

[著者:子子子子子子子/イラスト:伊吹のつ/HJ文庫]★★

魔術破りのリベンジ・マギア 4.絶唱の歌姫と魔女たちの祭宴 (HJ文庫)

魔術破りのリベンジ・マギア 4.絶唱の歌姫と魔女たちの祭宴 (HJ文庫)

 実質1巻目の続編で、思えば晴栄も随分と外仕
事に掛かり切りだったなあ、と物凄く久々に魔女
学園の空気を吸いつつ思いました。長期で留守に
していた為、晴栄自身が居ない間どんなだったか
は人伝か現状の様子で察するしか無いわけですが、
まだ事件の傷跡や影響も残されていながら、一応
沈んだ雰囲気は回復傾向にあるみたいですね。
 今回の『祭宴』と言う名の学園祭、本当に裏表
無く学生生活での学園祭風景で、これまで絆を深
めた親友たちとの更なる交流は、眺めていて穏や
かな気分で癒されました。きっとまた最後の方の
不穏な動きが晴栄に害をもたらすに違いないので、
一時の安らぎの時間はとても嬉しいものでした。

既刊感想:

魔王を倒した俺に待っていたのは、世話好きなヨメとのイチャイチャ錬金生活だった。

[著者:かじいたかし/イラスト:ふーみ/HJ文庫]★★

 見ていてムカつく程に常時イチャイチャしまく
っている……と言うわけでもなくて。最初の頃は
どんだけ見せ付けてくれやがるのか、とか期待半
分警戒半分程度の割合で結構身構えていたりして
たんですけど、実際には割と控え目でしたね。
 イザヤは元々孤独で人付き合いも皆無、従って
コミュニケーション能力も壊滅的。ヨメは世話好
きでダメ男を放っておけないタイプなだけで、異
性とのスキンシップは意外と躊躇しがち。そんな
二人が出逢って間もないのに容易くイチャイチャ
シーンに突入するわけないですよね、と。もっと
も、なりふり構っていられない時のヨメの積極性
はなかなかのもので、良いものも見られました。