灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり

[著者:十文字青/イラスト:白井鋭利/オーバーラップ文庫]★★

 確かに伝説始まりましたけども。こんなとこで
始まってどうするよ? 感はありました。あくま
でオルタナまでの中継点で道半ばだし、伝聞で各
地に広まって、いつかどこかの街中でハルヒロが
打ち立てた“伝説”とやらに尾ひれがついてハル
ヒロがこっ恥ずかしい目に合ったり仲間達にから
かわれたり、とか。そうであったらいいなあ、と
願望込みで望郷に駆られるような、そんな気分の
寄り道でした。本当に、予定通り道程は辿っては
いても面倒な騒動に巻き込まれるただの寄り道。
 ハルヒロが浮かべたこれまでの道程の回想に触
れて、随分色々巡って来たなって気持ちになりま
した。唐突な別離も一つの味わいなのかどうか。

既刊感想:『灰と幻想のグリムガル』感想一覧

灰と幻想のグリムガル level.11 あの時それぞれの道で夢を見た

[著者:十文字青/イラスト:白井鋭利/オーバーラップ文庫]★★

 メリイの生死の行方の話より、ソロプレイ状態
なランタがメインの回でした。現実世界の頃の話
が出て来たのは、何か意味あるのかどうかはちょ
っと分かりませんでしたが、こうフッと何の前触
れもなく挿入されると色々勘繰りたくなってしま
います。多分異世界のランタの記憶には残ってい
ないんでしょうけど、単純に彼のキャラの掘り下
げと捉えるべきか、それとも例えば現実世界に戻
れる可能性を示しているのか、或いは戻れないか
ら走馬灯のように過ったのか。結局深みにハマっ
てしまうので軽く流しておいた方が良いのかな。
 メリイの件も、まあとりあえず良かったと思っ
ておかないと。もやっとしてしまいそうなので。

既刊感想:10

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが2

[著者:赤井まつり/イラスト:東西/オーバーラップ文庫]★★

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが 2 (オーバーラップ文庫)

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが 2 (オーバーラップ文庫)

 人族領からどんどん離れて行ってる気はするも
のの、時折為すべき事を思い返す様に国王や王女
等の事も頭に浮かべているので、アキラが今辿っ
ている道は遠回りながらも意義のあるものなのか
も知れません。レベル100に到達したらどうな
るのかとか、あと前回勇者達の出立に恨みの籠っ
た視線を向けていた存在とか、分からなかった所
も少しずつ見て始めて来たような感じでした。
 現状は魔族の存在が非常に厄介な事になりつつ
ありますが、目的や意図がまだちょっとハッキリ
しない印象なんですよね。単純に敵と断ずるには
何となく曰くありげな言動も見受けられたり。魔
王自身が出てくれば色々と明確にもなるのかな。

既刊感想:

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが1

[著者:赤井まつり/イラスト:東西/オーバーラップ文庫]★

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが 1 (オーバーラップ文庫)

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが 1 (オーバーラップ文庫)

 これだけチート中のチートステータスとスキル
を最初から持ってるのなら、暗殺者として国王や
王女を闇討ちするのも容易いのでは? と思った
りもしましたが。アキラは元々冤罪を晴らす為と、
サラン団長の遺志を継いで目的を果たす為に動い
ていた筈なのに、ダンジョン探索に夢中になった
り、当初の予定にはなかったエルフ領の問題に介
入したりで。人間領の国王陰謀問題がほったらか
しにされていたのがちょっと気になりました。一
体何処に話が向かってるんだろう…って具合で。
 異世界人達を召喚した事、国王が腹に抱えてい
る陰謀、アキラだけ異常に能力値が高い理由や意
味、いずれ答えが出るものと期待しています。

転生勇者の成り上がり3 再臨する剣

[著者:雨宮和希/イラスト:むつみまさと/オーバーラップ文庫]★★

転生勇者の成り上がり 3 再臨する剣 (オーバーラップ文庫)

転生勇者の成り上がり 3 再臨する剣 (オーバーラップ文庫)

 魔国の布陣があまりに圧倒的過ぎて、レイ達の
全滅エンドが頭をよぎってしまいましたよ。だっ
てねえ、敵は幹部クラスの超実力者揃い、対して
こっちは熟練者を含みながらも成長過程の冒険者
が多く、対策無しでいきなりぶつかったら勝ち目
無くないですか? 正直、よく敵方の猛攻を凌ぎ
持ち堪えて退けられたなあって気持ちでした。
 勿論そこにはレイの覚醒が大きく貢献していた
わけですが、それでも女神の加護を受けた前世と
はまた別種のモノでしたから。ただ、レイ自身の
力で窮地を切り抜けた意味は非常に大きなもので、
前世のように与えられた力に溺れる事なく、己の
意思で振るって行けるのではないでしょうか。

既刊感想: