［著者：番棚葵／イラスト：竹花ノート／ＭＦ文庫Ｊ］★★
私立幼なじみ学園 いちゃらぶ学科で恋愛チャレンジ! (MF文庫J)
中高生男子が主人公の学園モノで“幼馴染みの女 の子”と言われると、大抵幼少の頃からの縁で一人 か、或いは対抗馬的な二人か、そんな具合のイメー ジでした。なので、一人対三人、かつ付き合い方が 変則的なのは、ちょっと面白いなと思いました。 学園の設定自体は、なかなかに頭のネジのぶっ飛 んだイカれ具合でしたけど、少子化問題が限界に達 した状況下での政策と言うならば「これも有り…… なのか？」とか割と納得させられたりしてました。 一人幼馴染みよりは、幼馴染み感は正直やや薄味 でしたが、鷹華、あゆな、カナの三人が個々に違っ た事情や想いを抱えて優真に接している辺りは興味 深い所で、今後も物語の中で色々と見せて欲しい。
［著者：琴平稜／イラスト：かぼちゃ／富士見ファンタジア文庫］★★
ケント自身が転生世界では目立たずひっそりとス ローライフを送りたい、とか言ってる割には結構目 立ってしまうような事やってません？ かつての大 賢人相応の魔法能力を有している事以外でも。ただ これはケントが悪いんじゃなく、説明不足で彼を放 り出したラディエルのせいだと言うべきなのか。 その場を取り繕って切り抜けてはいますが、ケン トが能力隠しているのを怪しんでいる人も既にちら ほら居るようだし、娘達との平穏な生活が脅かされ るような素性バレにはならないで欲しいものです。 当面は、農家をやりつつ娘達の能力育成って感じ になるのでしょうか。なるべく面倒事にはならない ように、まったりと続いてくれればいいですね。
［著者：葵せきな／イラスト：仙人掌／富士見ファンタジア文庫］★★★
ゲーマーズ!11 ゲーマーズと初恋マルチエンド (ファンタジア文庫)
拗れに拗れまくって殆ど修復不可能に近かった状 況が、何だか随分と前の出来事だったような、そん な気分。前巻ラストで「またかよ！」と何度目の引 き際ツッコミだよ、とうんざりしつつも慣れてしま っていたわけですが、結局これが景太にとって決断 を下す決定的な後押しとなってくれたようです。 また妙な方向へ拗れるのかなあ、と身構えていた だけに、結構トントン拍子に事が運んだのはちょっ と意外な感じでした。でも、気付けば何時の間にや ら景太が本命として花憐を選ぶか千秋を選ぶか、単 純に残されているのはそれだけになっていたんです よね。最も難しい問題、色々と思う所もありました が、よくぞここまで辿り着いてくれましたよね。 既刊感想：１、２、３、４、５、６、７、８、９、10 ＤＬＣ
［著者：草薙アキ／イラスト：福きつね／富士見ファンタジア文庫］★★
【騎乗スキル】で美少女とヤリたい放題するだけで、最強騎士生活 (富士見ファンタジア文庫)
キスからの疑似騎乗位セックスでモン娘が強くな るお話。本当は疑似じゃないやつをやりたそうな意 識的な紛らわし描写が満載で、実際にはヤるにヤれ ないので控え目に落ち着いた、と言う感じでした。 主人公のシオって“えっちな行為に免疫なし”と か紹介されてましたけど、こいつは案外とんでもな い“草食の皮を被った肉食野郎”なのかも知れませ んよ？ 異世界転移直後はさすがに気が動転してい て、流されるままにアルスと触れ合い合体してまし たが、段々と行為に慣れて行ったのか、モン娘達に 迫られて躊躇いながらも積極的でしたから。でもま あその辺りは、何とかモン娘達の危機を救いたいと 言うシオの強い気持ちの表れなのでしょうけどね。
［著者：木村心一／イラスト：希望つばめ／富士見ファンタジア文庫］★★
俺は1000の召喚獣を持っている。君は？ (富士見ファンタジア文庫)
初期段階で召喚者がドスケベなほど有能な召喚獣 を呼び出す事が出来て、召喚者の変態度数が高いほ ど召喚獣の使役能力も比例して高くなる。一体そこ にどんな原理が働いているのか全く意味不明かつ理 解不能で、初っ端の段階から既に宗志が常軌を逸し た奇人変人にしか見えなくなってしまいましたよ。 まあ多少なりとも何故ドスケベで変態が召喚バト ルに有利なのか説明欲しい所でしたけど、結局慣れ てしまって「そう言うものか」で済んでました。 終盤でちらっと重要な事が語られていて、“願い が一つ叶う”隠しルールの真実に、宗志や七瀬の目 的など。この辺りを軸に、物語の見せ場である召喚 獣の陣形バトルがどんな風に盛り込まれて行くか。
