サラリーマン流 高貴な幼女の護りかた1

[著者:逆波/イラスト:Bou/オーバーラップ文庫]★★

サラリーマン流 高貴な幼女の護りかた 1 (オーバーラップ文庫)

サラリーマン流 高貴な幼女の護りかた 1 (オーバーラップ文庫)

 サラリーマン辞めました、ついでに人間やめまし
た、みたいは雰囲気はありました。実際には平蔵は
人間やめてませんけど、彼の中に宿った“固有”の
正体が終盤で発覚したのを実際に目の当たりにして
みると……なかなかに壮絶な人外ぶりでしたよ。
 平蔵が拾われた組織『近衛』について。こちら側
から仕掛けるような明確な敵対者と言うのは想定さ
れておらず、日本の敵として脅威となり得る存在が
現れた時に、“護衛”としてその本領が発揮される
ような、そんな印象でした。今回の衝突から当面は
『共和国』なる存在が敵対者となるのでしょうか。
 平蔵自身の能力についても、近衛についても、ま
だ語られていない部分は色々ありそうな感じです。

現実主義勇者の王国再建記VIII

[著者:どぜう丸/イラスト:冬ゆき/オーバーラップ文庫]★★

現実主義勇者の王国再建記VIII (オーバーラップ文庫)

現実主義勇者の王国再建記VIII (オーバーラップ文庫)

 昨日の敵は今日の友。もう隣国でソーマと敵対し
ていた頃のユリウスの事も大分薄らいでいたので、
かつての仇敵と言われた所でそんな印象もあまり抱
く事はありませんでした。実妹のロロナが救援依頼
の手紙を受けた時に感じた様に、ユリウス自身が良
い方へ変わってくれた影響も大きかったでしょう。
 そんな具合でフリードニア王国、救援の為に大所
帯の北方遠征。国同士の戦争や政治の話ではなく、
魔王領の脅威と本腰入れて事を構えるのは多分初め
てだったと思います。今回は無尽蔵の大軍を同等の
大群で制する戦い方でしたが、次はどうなるか。ま
だ東方諸国連合への救援の遠征は続く様で、暫くは
魔王領の脅威と事を構える展開になりそうですね。

既刊感想:IIIIIIVVIVII

黒鉄の魔法使い2 2人の戦乙女

[著者:迷井豆腐/イラスト:にゅむ/オーバーラップ文庫]★★

黒鉄の魔法使い 2 2人の戦乙女 (オーバーラップ文庫)

黒鉄の魔法使い 2 2人の戦乙女 (オーバーラップ文庫)

 魔王と言っても所詮は“自称魔王”だから、ゴブ
リンの大群を率いてたとしても今の悠那の実力から
すれば大した相手じゃないんだろうなあ……と、思
いきや。人間の言葉を理解し話せる奴とか、強敵っ
ぽい雰囲気を醸し出していて悠那でもやばそう……
って身構えてみたものの。結局ただの思い込みの強
い勘違い野郎で、戦い済んでみればボスゴブリン視
点での思い違いが滑稽に映っていただけでした。
 大量の敵討伐は悠那と千奈津の経験値となり、レ
ベルアップ&スキルアップを果たす為の通過点でし
かなかった、と。主な収穫は悠那がゴブリンヒーロ
ーを“再利用”して見せた事くらいで、デリスとネ
ルが掴んだ新情報も伏せられたまま次へ持ち越し。

既刊感想:

俺のお嬢様と天使と悪魔が生徒会で修羅場ってる!

[著者:壱日千次/イラスト:ぱん/MF文庫J]★★

俺のお嬢様と天使と悪魔が生徒会で修羅場ってる! (MF文庫J)

俺のお嬢様と天使と悪魔が生徒会で修羅場ってる! (MF文庫J)

 間違いなくお嬢様の行為が一番の問題。男が煮え
切らないのは大概イラつきますが、女の子も限度を
超える煮え切らなさだと結構イラっと来ますね。
 一度でも断りを告げてしまったら、たとえそれが
本心からでなかろうと、桜華みたいな性格だと覆す
のは難しいんだろうなあ。傍から見てたら「めんど
くせえ」としか言い様がないんですけど、これもま
た物語の持ち味だと楽しみに変えて見るべきか。
 途中で何度も出来てますが、要はお嬢様、天使、
悪魔の三すくみ状態のバランスを如何に維持し続け
る事が出来るか? が本題のようで。一斗が必死に
均衡を保とうと頑張ってはみても、常にぐらつきま
くってるので当分その苦労は絶えなさそうです。

百竜殺しと武器屋の幼女 遺跡探索に女の子がついてくるのはなぜだろうか?

[著者:秋月煌介/イラスト:八葉/MF文庫J]★★

 冒険者として特に定められた大きな目的ってのが
本当に見当たらなくて、それが良い意味での“自由
奔放”に繋がっているような、そんな印象でした。
 一口に冒険者と言っても、そこは経歴やら目的や
ら思想やら事情やらが色々あるようで、主人公のア
ーヴェイを始め、その辺りの様子を結構気軽に眺め
る事が出来るのもこの物語の魅力の一つなのかな。
 遺跡都市とその地下に広がる遺跡迷宮が主な舞台
なので、冒険者によって様々な思惑があるとは言え、
やっぱり遺跡探索に夢とか希望を求める動きが多い
のかなあって気もしました。とりあえずリリーシャ
の工房の専属に収まったアーヴェイですが、今後こ
こで何を目的に行動を取るのか気になる所ですね。