SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ぼくたちのリメイク Ver.β

[著者:木緒なち/イラスト:えれっとMF文庫J]★★★

ぼくたちのリメイク Ver.β (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク Ver.β (MF文庫J)

 10年前に戻る事が無く、現在を継続した場合の
恭也の物語。自堕落ニートまっしぐらか、それに近
いような人生投げ捨て生活送り続けるものと思って
ました正直な所。ところが意外と粘る、しぶとくし
つこく食い下がる。そこまでして諦めかけたクリエ
イターへの道を捨てきれないのは何故か? この別
の『もしも~だったら』のエピソードに触れて、多
少は理解出来たような気になれたかも知れません。
 13部の有能なメンバー達に巡り合い、根気強い
説得で分かり合えて、かつて繋いだ人脈も武器にな
り得ている。しかしながら、河瀬川が幾度も懇願し
ている「決して好きを捨てないで」、恭也はこの会
社に居続けて、それを守り抜く事が出来るのか。

既刊感想:

ライアー・ライアー2 嘘つき転校生は小悪魔先輩に狙われています。

[著者:久追遥希/イラスト:konomi(きのこのみ)/MF文庫J]★★★

ライアー・ライアー2 嘘つき転校生は小悪魔先輩に狙われています。 (MF文庫J)

ライアー・ライアー2 嘘つき転校生は小悪魔先輩に狙われています。 (MF文庫J)

 バレたら即破滅の偽りの7ツ星、今回も相当な綱
渡りの連続。ただ、それは確かに姫路や加賀谷等サ
ポート要員無くしてクリアは不可能でしたが、一方
で緋呂斗の成長無くしても切り抜ける事は出来なか
ったのではないか。まだ真の7ツ星には遠く及ばな
いながらも着実に実力を伸ばしている、特に今回は
危機的状況に追い込まれれば追い込まれる程、そん
な緋呂斗の成長具合が際立って感じられました。
 ゲーム内容に関しても読み応えは充分。むしろ複
雑な駆け引きが要求される『不等辺三角関係』は次
への前座的扱いで早い決着だったのがちょっと勿体
無い位でした。いつか緋呂斗の偽りの足枷が消えた
時に、番外編の真剣勝負として見てみたいかも。

既刊感想:

理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?3

[著者:三河ごーすと/イラスト:茨乃/MF文庫J]★★

グラン・マリアの暴走
 が人類滅亡の危機を招こうとしている。彼女を食い止める事こそが人類が生き延びる手段であり、冬真からすれば彼女こそが目下の敵対者となる。しかしながら、今回一挙に明るみに出た色々な要素が絡まり合って、単純にグラン・マリアを害悪とは切り捨てられない複雑さも持ち合わせていたような印象でした。十二老頭評議会も善だ正義だとは支持し切れない裏もあるみたいだし。

雪奈の持つ特殊性と胞子獣との関連性
 切れない糸で繋げられているような、その影響がどんな形で出て来るかは見通せない。そこに加えて、嬉しいんだけど素直には喜べないラスト直前のこれ。とりあえず新たな問題の種になるのは間違いなさそう。

既刊感想:

西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~ 6

[著者:ぶんころり/イラスト:またのんき▼MF文庫J]★★

 西野を独占したいローズにとって、学校内最底辺
で誰からも疎まれ蔑まれている状況と言うのはむし
ろ好都合で、西野の言動から地位回復は無理難題だ
とローズ自身も理解している。だから誰も今の西野
になど好感を持たない、と油断や隙が現れてしまっ
たのかも知れない。ガブリエラの一撃(一言)は見
事にローズのその隙を突いたもので、今度はフツメ
ン自身は全く望んでいない争奪戦でも勃発するんで
しょうかね。西野が気になりつつあるような委員長
も絡んでくれたら更に面白い事になりそうですが。
 あと地位向上を目指すなら、西野自身がカッコつ
け勘違い野郎を脱却すべきなのですが、眺めてる限
りでは誰が何言っても変わりそうにないですね。

既刊感想:

本能寺から始める信長との天下統一1

[著者:常陸之介寛浩/イラスト:茨乃/オーバーラップ文庫]★★

本能寺から始める信長との天下統一 1 (オーバーラップ文庫)

本能寺から始める信長との天下統一 1 (オーバーラップ文庫)

 織田信長がどんな性格だったかと言うのは、それ
こそ当時の時代に行って実際に確かめる手段でもな
ければ本当の所はどうなのか分からない。ただ、現
代の世間に広く知られているイメージみたいなもの
もあって、そう言うのと照らし合わせてみると、本
能寺の変で死を遂げずに生還してしまったこの織田
信長は、ちょっと一味違うなって印象でした。それ
が気に入らないとか違和感あるとかではなくて、想
像と違っていた所が何だか面白いなって感じで。
 歴史を変えないように立ち回るのではなく、逆に
積極的に変えて行こうとしているような真琴の振る
舞い。既に信長延命で変革は起こっていますが、こ
の先既知の歴史がどう動くのか気になる所です。