SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ノラネコ彼女を餌付けしたい

[著者:天乃聖樹/イラスト:kakao/GA文庫]★★

 結人と同調するように「俺の話を聞けよ!」と何度もツッコミたくなった。一方的な先入観で、コイツはエロスだ鬼畜だロリコンだと決め付けて異物扱いで言葉攻めしてくるんだもん。しかも女子4人で。

 もっとも、シェアハウス管理人(半ば押し付けられた)な立場の結人からすれば、嫌悪感から無視されたり避けられたりするよりは、真っ向からNOを突き付けられ罵倒された方がまだマシなのかなあとも思わされましたけど。

 雪菜の件では非常に頼れる存在感を発揮した彼女たち。それぞれに何やら複雑な事情を抱えているようで、その辺りの詳細が色々と気になる所ですね。

高2にタイムリープした俺が、当時好きだった先生に告った結果5

[著者:ケンノジ/イラスト:やすゆき/GA文庫]★★

 基本一方通行な印象の“過去へタイムスリップして人生のやり直し”ですが、この物語って誠治の自由とまでは行かなくても、割とあっさり頻繁に元の現代に戻っている。これって案外稀な事なのかなあと、今更ながらに感じたりも。

 延々いちゃいちゃしたまま爛れた秘密の関係生活送るのかと思いきや、結構真剣モードで本来の誠治の目的である“春香と付き合っている現代”への改変に話が進んで行きましたね。

 そんな具合で最終巻。終盤は単純に問題解決で現代へ戻るのとは少々異なる展開で、この結末に至るまで経緯が印象的でした。別れていた原因も無事判明して、それも納得の行くものでホッとしました。

既刊感想:

幼女とスコップと魔眼王2

[著者:丁々発止/イラスト:chibi/レジェンドノベルス]★★

 言われてみれば確かに【スコッパー】って何なんだよ? ってなるのかも知れない。

 割とイメージ先行で「スコップを使って何かが出来る!」みたいな? その辺は今回のルーリエを追ってみても詳しい解明はされてなかったようですけどね。

 継人の異世界での目的はやっぱり“これ”と言ったモノは見当たらない。ルーリエを護る事が大まかな目的として定着しつつあるのかなあ、と言った具合です。

 極力関わりたくない厄介な裏の実力者達、継人が相手にとって厄介な魔眼能力を有する限り、まず間違いなく向こうから絡んで来るでしょう。

既刊感想:

幼女とスコップと魔眼王1

[著者:丁々発止/イラスト:chibi/レジェンドノベルス]★★

 何故穴を掘るのか? そこにスコップがあるからさ! ……みたいなノリを想像してましたが結構違ってました。

 最初の頃は“生きる為の穴掘り”みたいな要素もありましたけど、徐々にダンジョン探索とチート魔眼スキルによる対魔物戦闘メインに移ってましたね。

 今の所、立場が奴隷のルーリエと行動を共にする以外、異世界転生者の継人に明確な目的はなさそうですが。魔眼スキルで洞窟探索になるのか、それともスコップ片手にお宝探しになるのか。果たして今後の展開はどうなるでしょうか。

女王陛下の異世界戦略3

[著者:第616特別情報大隊/イラスト:巖本英利/レジェンドノベルス]★★★

 現実世界側の主人公に頻繁に関わるようになってきた存在。印象通りなら、サンダルフォンは天使の囁きや抱擁、一方サマエルは悪魔の誘惑に甘言、と言った所か。

 ゲーム世界の真相が少しずつ明らかになるに連れて、アラクネアの女王グレビレアとしてどんな感情を抱いて何を為すべきか決断を迫られているような、そんな気もします。

 決して途中で歩みを止めず挫折せぬよう、そんな中でも“人の心をを忘れぬように”、サンダルフォンが告げたこの部分が重要な局面で大きな意味を持つ事になるのかどうか。

既刊感想: