[著者：赤松中学／イラスト：ｂｏｍｉ／ＭＦ文庫Ｊ］★
第３回ＭＦ文庫Ｊライトノベル新人賞『優秀賞』受賞作。
ずっと気になってたノトが突然月に行こうと決意して突っ走った“理由”についてなんだけど……うは〜焦らしに焦らされたな〜って感触。どうも私には牽引力がちと足らなかった模様。理由が明かされるまで、抱いていた興味が持続してくれなかったんだよねぇ。
理由が分かった時点で、ペンダントの言い伝えの事とか、レンビアが研究していた『物質転送』の事とか、仕込まれていたものの意味が一挙に把握出来てようやく良かったな〜と思えた。途中でレンビアを一旦本筋から退場させてしまったのを「勿体無い……」と思ってたのだけど、こういう理由ならば成る程納得（ノトにはどうしてもレンビアの存在が足枷になってしまうから）。
理由が理由だけに、どうしても明かせない（特にレンビアには）激しい葛藤がノトにあっただろうし、そういう気持ちも凄く良く伝わって来た。でも、やっぱり誰かに打ち明ける事で興味を揺さ振って欲しかったな。
