ブラック・ベルベット 緋の眼

[著者:須賀しのぶ/イラスト:梶原にき集英社 コバルト文庫]★

 シリーズ第5巻。本編でキリと対立しているディート
ン教の中枢・総主教ヴァルカーレと、彼に従う六大主教
のひとりであるサンティスの過去回想エピソード。
 ……この認識で合ってるか? 続き読むの1年以上ぶ
りでしかも外伝とか。今回だけを楽しむ分には殆ど問題
は無かったけど、これまでの本編エピソードとの照らし
合わせを意識しながらだと、頭の中で詳細が曖昧になっ
てるせいかあちこちで躓きまくってた気がする。
 特に終章へ繋がる部分。「過去エピソードか〜」と思
って読んでたらぷつりと途切れて、「あ、あれ? 夢だ
ったの?」となって、「でもこんな明確なの夢とは違う
ような……」と最後にもやもや〜が残る手応え。
 でもまあ確か本編でもヴァルカーレが表に出て来たの
って前巻からじゃなかったっけ? それならこの過去編
で張られた伏線が、本編に深く関わった上で開示される
のはもっと先の話になるんだろうか。しばらく続刊出て
ないみたいなので心配なんだけど(打ち切りでなければ
いいが……)、本編での続きを早く追ってみたい。

 既刊感想:神が見棄てた土地と黒き聖女
      病める真珠が愛した司祭
      緑を継ぐ者と海へ還る少女
      菫咲くころ君を想う