[著者:赤松中学/イラスト:bomi/MF文庫J]★
アストロノト!(2)
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赤松中学 メディアファクトリー 2008年01月
レンビアの「ゼロになるのは、なにもしなかった時だけ」(P196)というこの言葉にシビれた。こう普段小説を読んでいてもあんまり“ずがーん”と衝撃が走る事って無いんだけど、これは珍しく来たよ。全ての物事に通ずるって意味を持っているような台詞で、そこからレンビアの力強い意志が感じられて凄く良かったな。
しかし前回あれだけ焦らされた分の反動が出たのか、今回ラキザミ登場当初からあっさり彼女が存在する意味を予測出来てしまったような(前回の物質転送要素と今回の瞳の色が同じってヒントを踏まえての事だけど)。
もっとも、それが切り札となり得そうだという予測だけで、他は気付けなかった所で色々捻りが加えられていたので充分楽しめたなと。まあ「ええ〜っ!?」と思わされるような強引さはあっても、それが救いに繋がるなら構わないってのかなぁ。最後のあれは大丈夫な予感はあったにしても、もしそうならなかった場合の事を考えると……やっぱり後味の悪さが残るのは嫌だもんねぇ。
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