ソード・ワールド・ノベル 輝け!へっぽこ冒険譚2

[著者:秋田みやび/イラスト:浜田よしかづ富士見書房 富士見ファンタジア文庫]★★

 ヒースが主役っぽく。の割には結構散々な扱い。ヒー
スにとってのイリーナ離れの前兆、かな? 描かれてい
る部分は、どちらかと言えば深く踏み込まずにさりげな
くな感じなんだけど、もう自分が気に掛けて面倒見なく
てもイリーナは大丈夫って所に気付かされる。
 兄としてはどうなんだろうね? 気持ちとしては。妹
の成長を喜ぶ所と、ずれて落ちそうな帽子を支えなくて
も良くなった手のやり場に困る寂しさと、半々だろうか
ねぇ。ヒースの性格からして、喜びを大っぴらに見せび
らかしておいて、寂しさは巧い事隠しそうだよな。
 ストーリー展開は何気に前巻から引き続いていて、後
始末的な巨大蟻討伐。バラバラな状態から徐々に集結し
て一気呵成のパーティアタック、な終盤戦は連係プレイ
を存分に堪能させて貰える読み応えで良かった。
 特に目を引いたのはイリーナ渾身のグレートソードの
一撃、とヒースが約束通り“特等席”で見る事となった
シーン。多分、この瞬間だけは妹が成長した喜び100
%だったんじゃないかなぁと。そんな風に思わされた。

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