SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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メグとセロンI 三三〇五年の夏休み<上>

[著者:時雨沢恵一/イラスト:黒星紅白/電撃文庫]★

 本編のヒロイン・メグが脇役で登場していた『リリアとトレイズ』は殆ど読んでないんだけど、同じ世界の上にある『アリソン』は全部読んでいるから、多少繋がりで分からん所や気付けない部分があっても付いて行けるんじゃないかなぁ……と手を出してみた新シリーズ。

 とりあえず先に言ってしまうと“下巻待ち”状態で終わってしまった感じ。表に出たのは怪事件に遭遇したらしい6人を凝視する“視線”と、更にその視線の背後を追う“視線”と。誰が黒幕で何が真相かは闇の中。

 まあしかし、そんな奇妙な事件なんぞより余程気になってるのは勿論セロンとメグの関係。このプロローグはセロンがメグに告白する直前? そこから過去に遡っているので、少なくともそこまでは確実に進展するって事だよなぁ。今の所はセロンがメグにベタ惚れなだけで、ようやく友達関係になれたってとこか(こうして眺めてると、まだ友達の始まりなメグよりも、恋してるセロンの言動や仕草の方が妙に可愛く見えてしまうなぁ)。