SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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量産型はダテじゃない!

[著者:柳実冬貴/イラスト:銃爺/富士見ファンタジア文庫]★

 第19回ファンタジア長編小説大賞『準入選』受賞作。

 これは、オンボロ旧式量産型『アルティメットドール』(UD)のナンブと、14歳の天才技術少女ヘキサ・デュアルアンとの種族を超えた愛の物語……とかでは全く無いそうな(小説の中に折り込まれていた受賞作紹介チラシにそんなちょっとオモシロなネタが載ってた)。

 しかし、あれだ、このナンブってUDは絶対ただの量産型じゃないだろ? 仮に『努力』『根性』がエネルギーに変換されてるんだとしても、この不可解な強さには納得行かない部分が多いぞ。ま、今は見せて貰えないもんが色々と仕込まれているようなので、それらの謎についてはこれから徐々に開けていってくれたらいいかな。

 あとは量産型らしい?ヤラレっぷりに期待(まあ最後には勝ってくれないと困るけど)とか、ヘキサのナンブに対するツンデレっぷりに期待とか、シュナイダーがヘキサとナンブのじゃれ合いを気にして微妙な関係にもつれ込んでくれる事に期待とか。楽しみなのはそんな所。