[著者:沖永融明/イラスト:KEI/富士見書房 富士見ミステリー文庫]★
イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。 (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 沖永融明,KEI
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: 文庫
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第6回ヤングミステリー大賞『奨励賞』受賞作。 考えるんじゃない! 感じるんだ! 的内容。若くて 青くて瑞々しい感性大爆発ってやつ。しかし、追い掛け て行くのに途中で疲れが出てしまった私は、最早あちこ ち磨り減っちまったおぢさん感覚なのかも知れない。 大吾が喰い憑かれた『生神』とは何ぞや? が主軸で はかったような、かといって背徳に満ちた兄妹愛、を主 軸と考えるには押しが弱かったような……。物語が悲壮 感に満ち溢れていて、実兄妹の禁断愛が描かれるだろう ってのは、読む前から結構分かってた事だからねぇ。 ありがちでもいいから、ストーリー展開でその辺を膨 らませてくれたらいいなと望んでた身としては、かなり 面食らってしまった内容。物凄くギラギラと尖っていた んだけど、あまりに尖り過ぎて胸焼けを起こしてしまっ たのが敗因。せめて兄妹愛の部分が、もっとこうドロド ロに濃ゆい具合で中心に据えられていたら、きっと付い て行けたのに! いや〜これじゃ物足らないなぁ。