SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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Dクラッカーズ・ショートII 過日―roots―

[著者:あざの耕平/イラスト:村崎久都/富士見ファンタジア文庫]★★

 短編集2巻目。表題通り、登場人物達の根元(ルーツ)を探るエピソード中心。なので殆ど過去に遡るエピソードで固められているのが主な特徴。茜、景と水原、景と甲斐、景と梓、執行細胞の3人、千絵……手応えは富士ミス版の時と遜色なく、シリーズを追っていれば胸に響くものばかりで。まあ思いの丈は前に目一杯感想でぶちまけたので、改めて詳細まで触れなくてもいいかな。

 てなわけで、前の時には収録されてなかった『夏祭』の事でも少し。第一に「幼馴染みな関係ってやっぱいいね!」で、第二に「これはまさしく極上のファンサービスな一品!」だった。元々景と梓の幼少時代エピソードが好きだから(今みたく色々殺伐と擦り切れてないから新鮮に感じるのか?)ってのも気に入った理由のひとつなんだけど、もうひとつは「すげぇ! これって主要キャラ総出演じゃねぇのか?」ってな事が作中にあったりしたので。ちょこっとずつだけどね。現在とは全く違う立場での擦れ違いが見れた事。妙に嬉しかったなぁ。

既刊感想:『Dクラッカーズ』感想一覧