SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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DクラッカーズVII 王国―a boy & a girl―

[著者:あざの耕平/イラスト:村崎久都/富士見ファンタジア文庫]★★★

 シリーズ最終巻。これにて再読完了。既に一度シリーズ読み尽くした後で、新装再刊行とは言え何故同じ物語をもう一度辿ってみようと思ったか? と、自問してみた所、時を置いて読んでみて新しい発見や更なる発見があるかも知れないと思ったから、それに前とは別種の面白さが得られるかも知れないと思ったから……なんて自答が心の何処かで響いて戻って来た。

 で、読了して前の自分の感想眺めてみて、「あぁ、あの時思った事感じた事印象に残った事。今度も何ら変わらず全く一緒だったなぁ」と。結局、この物語が好きで好きで仕方がないって再確認出来た事が一番の収穫。これが新しい発見(って言えるんかな?)

 最初から物語に対する理解度を相当量有していたので、より全てのものに対する理解度が高まり、より全ての登場人物達に対して愛着が深まった、というのが再読して心の底から良かったと思えた点かなと。

 あとに残るは最後の完全新作な一品。景、梓、千絵、水原……一体どんな未来を歩んでいるのかねぇ?

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