SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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メグとセロンII 三三〇五年の夏休み<下>

[著者:時雨沢恵一/イラスト:黒星紅白/電撃文庫]★

 『友情×努力+好奇心=勝利』の方程式炸裂。上巻から引っ張ってた、“地下室に誰かが監禁されているらしい事件っぽい出来事”そのものについては、最初から単純構造なので種明かしも単純明快(一番怪しげでいかにも犯人っぽい素振りを見せてたハートネットは、多分真犯人じゃないだろうなーと思ってたし)。

 なので、最も大事だったのはメグとセロンとラリーとナーシャとニックとジェニーの絆と結束力。チームワークの始まりを描くのが主目的だったのかなと。

 この流れだと、今後はハートネットを通して上級学校で秘匿された事件=“学校の暗部”ってやつに関わって解決するエピソードに発展して行くような感じだろうか? あとチラッと不穏な空気が醸し出されたロクシェとスー・ベー・イルの関係とかは、物語の背景としてちょっと気になる所。勿論、ようやくメグと友達関係になれたセロンの恋愛模様にも興味津々。

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