SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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藤堂家はカミガカリ2

[著者:高遠豹介/イラスト:油谷秀和/電撃文庫]★★

 ハテシナ世界のハテビト達。人間世界の人間達と外見容姿は殆ど一緒なれど、思考回路が人間達のそれとは異なって映る。こちらの言葉で表すなら、もう“変人”と言い切っても構わない程。……今更か? 

 まあ前巻から既にそんな気配があったけど、出てくるのがことごとくユカイな奴らばかりだなホント。本来重要である筈の“誰かを護る為の戦い”なんぞ最早サブイベントに過ぎず、藤堂家の平穏な日常やハテビト同士の緩み過ぎな掛け合いがメインイベントと化した現状。……凄く理想的な流れじゃないかと思った。

 アフロの持つ“イルフィニ”ウチデノコヅチのお陰で春菜が神一郎デレッデレ。眺めてるこっちはニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤが止まらない。ただ“役得も程度を過ぎれば鬱陶し”、ってな事を教えられたような気も。やっぱり春菜は慎ましやかな方が良い。

 最後に伏線っぽいの(神一郎の傷の治りの事とか)もちらほら。今後の展開に影響を及ぼすのかどうか。

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