SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

カンピオーネ! 神はまつろわず

[著者:丈月城/イラスト:シコルスキー/スーパーダッシュ文庫]★

 草薙護堂は神を殺した人間。軍神ウルスラグナを殺した人間は、神の能力を乗っ取り、『カンピオーネ』と呼ばれる魔王となってしまう。と、ここまでは分かった。けど、そういやそもそも何で護堂は神に喧嘩売ったん? って所には全然触れてくれなかった気がするんだけど(さすがに読み落としは無い……筈)。

 ウルスラグナ殺しに関しては終わった事、済まされた事として扱われてるんで、どんな経緯でそこに至ったかも分からなければ、既に共闘関係にあったらしいエリカとの馴れ初めもよー分からんかったなぁ。

 まず起点がぼやけたままな状況のせいか、護堂が戦わなければならない理由とか意味とか、そういうのもぼやーっとなっちゃって惜しいなと(カンピオーネだから付け狙われる、だけじゃちと押しが弱いかも)。

 続きはあって欲しい。先へ進めつつ、今回語られなかった護堂の“神殺し”にも触れてくれたら嬉しい。