[著者:井上堅二/イラスト:葉賀ユイ/ファミ通文庫]★
バカとテストと召喚獣(4)
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井上堅二 エンターブレイン 2008年06月
明久が学力的にもバカな上に、恋愛的にもバカだという事だけはよーく分かった。超がつくほど鈍感な癖に、気付いて意識したら超がつくほど奥手で消極的だもんなぁ。なんか見てて美波が気の毒だったよ。それでも好きになっちまった方の負けってとこか。せめてラストの美春に向けたこっ恥ずかしい台詞くらい、本人の前で告げてやれよ! と言いたくなった(まあ影で聞いてた美波の耳にはしっかり届いていたけど)。
試獣召喚戦争がメインになると、ゲーム性は高まるがキャラクターの強烈な個性は沈む。で、どちらかと言えば、断然キャラクターの個性強調を希望してるんだけど、今回は希望とは逆のパターンだったかなと。
美波と瑞希の明久への気持ちが、もっと複雑に絡まって試召戦争に深く食い込んで来ると予想してたんだがなぁ。D組と開戦してからはその辺りが沈静化しちゃって残念。ただ、最後の最後で美波に明久の本心が届いてくれて良かった。何となく報われた気分。