Xトーク

[著者:来楽零/イラスト:緒方剛志アスキー・メディアワークス 電撃文庫]★

X(クロス)トーク (電撃文庫)

X(クロス)トーク (電撃文庫)

 怪談話には耐性がある方、だと思う。……けど、こ
んな風に何気なく気軽に言えるのも、怪異現象なんぞ
に遭遇した事ないからだろうかね。と、幾つかの世に
も奇妙な怪談話を読みつつ考えてみたりとか。
 各エピソードの主人公達も、元々はこっち側に属す
る立場だったんだよな。で、もしその状況が突然一変
してしまったら、最も厄介なのは“怪異現象が降りか
かってしまった自分の状況を他者に理解して貰えない
事”だろうなぁ。助けを求めようとすれば、途端に変
人扱いされてしまう。そんなどうにもならずにもがき
苦しむ姿が、読み手に存分に恐怖感を与えてくれる。
 私はぷつっとブツ切れになるか、終わったと安堵し
た隙を突いて止めを刺されるか、そういうのが割とゾ
クゾク来るので、『ヘッドハンティング』『子供たち
の町』辺りが印象に残ったかな。何か実際に子供の視
線を意識してしまいそうだよ(うっかり凝視して不審
なおっさん扱いされないよう気をつけねば……)。