SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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シアンとマゼンタ 13階段

[著者:砂浦俊一/イラスト:AKIRA/スーパーダッシュ文庫]★★

 シリーズ第2巻。相対すべき敵が存在するでも無く、藍姫や真朱の特殊能力を利用しようと目論む者が存在するでも無く。だから、こっちから首を突っ込みさえしなければ、平穏無事な日々を送れるものだと思うのだけど、『陰神』絡みな事件の方が藍姫と真朱を放っておいてくれない。誰かに直接的に狙われるわけではないけれど、二人の力が災いを引き寄せてしまう。

 ……で、その結末がこれか! いや、マジ? って思わず読んでる自分の目を疑っちゃったよ。余りに突然で、余りに予期せぬ事態。あーでもなー、必要以上に真朱が藍姫にいちゃついてみせていた“幸せな風景”ってやつが、事の起こりの予兆だったのかもなぁ。

 さすがにこのまま見た目通りに終わって欲しくはない。けど、これどうにかなるのか? ここから引っ繰り返せるのか? うあー、早く続きが読みてぇ。

既刊感想:シアンとマゼンタ