僕は彼女の9番目

[著者:佐野しなの/イラスト:鶴崎貴大アスキー・メディアワークス 電撃文庫]★

僕は彼女の9番目 (電撃文庫)

僕は彼女の9番目 (電撃文庫)

 トナカイに轢かれたとか美少女サンタと同居生活と
かサンタアレルギーとか、そんなの最早どーでもいい
わ! と投げ出しそうになった頃にようやくそれら要
素がじわりと効き始めて来るという割と困った物語。
 だって東司とにこらは最初からずっと会話も噛み合
わなければ考え方も噛み合わず、女の子が傍に居るの
に全然関係が進展しそうもなければどきどきわくわく
もしねーよ! ……と東司は嘆いてたに違いない。
 ま、トナカイに轢かれた件に関しては、かなり遠回
りした後で東司自身に影響を及ぼす為に戻って来たん
だけど。そこからやっとにこらの感情に劇的な変化が
表れて、「キター!」と歓喜したとこで終わっちまっ
たんだよなぁ。もうちょい東司とにこら気持ちが噛み
合って、美早子が対抗馬として絡んでゆけば面白い事
になりそう。あとは周囲で騒いでただけであまり存在
意義の感じられなかったトナカイ達にも救いの手を。