[著者:野梨原花南/イラスト:すみ兵/富士見ミステリー文庫]★★
シリーズ最終巻。「異世界オスタスって何だ?」とか「いきなりカード戦争ってどういう事だ?」とか、割と微妙に感じていたらしい初期の頃をやけに懐かしく思う。あと何考えてんだかよー分からんかったマルタもあんまし好きじゃなかったみたいだし、そういやもろにミステリ要素意識して描かれていたなー、なんてのも完結した今となってみればいい思い出かな?
上記にある、異世界オスタスやカード戦争がこの物語に存在する意味をしっかり追い続け、マルタが真にやるべき事を描き切ってくれた事が本当に嬉しい。
敵対関係のデアスミスも、恋敵で気に食わないランも、結局最後は憎めない名脇役を演じちゃってたし、何よりバーチのデレデレっぷりが凄まじい破壊力で、何もかもが上手く収まったって感じだよなぁ。これぞまさに大団円。富士ミスらしい?LOVE寄せ全開な素晴らしいラストシーン。二人とも末永くお幸せに。
既刊感想:1、2、3、4、5、6
a collection of s.1、2
マルタ・サギーは探偵ですか?(7)
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野梨原花南 富士見書房 2008年08月