[著者:瀬那和章/イラスト:u/電撃文庫]★
ドSなご主人様(蘭不)はへなちょこ下僕(唯人)なんぞ眼中無し。彼女が身を案じ想い続けるのは常に最愛の妹(灯香)のみ。蘭不は表ヒロインである灯香に対抗しての裏ヒロイン的ツンデレキャラだろ? とか勝手に想像してたけど、見事に的外れだったか。
ただ、恋愛感情の好意とは全然別物だけど、蘭不が未熟な唯人を散々ボロクソに貶している裏には、灯香を守れる程に強く成長して欲しいという気持ちがひっそりと込められているのかも。期待感というやつ。蘭不が唯人に全く期待していなければ、瞬殺されてもおかしくないだろうし。今回の戦闘を経て、少しは蘭不が唯人を認める部分も増えたんじゃないかなと思う。
今回で伏せられていた蘭不と灯香を過去の秘密も充分語られたし、唯人も成長して幾らか強くなれた。もし順当に続いたならば、あとは蘭不と灯香を直接陥れた存在=神楽坂との対決って流れにになるのかな?
既刊感想:1
瀬那和章 アスキー・メディアワークス 2008年09月