[著者:浅井ラボ/イラスト:宮城/ガガガ文庫]★★
結局の所……ガユスもギギナもジヴもウォルロットもエリダナ咒式士達も<古き巨人>達も憂国騎士団もギャリーもダリオネートもペディオンもピエゾ連邦共和国も、今回の一連の事件に直接的に関わった殆どの者達が“盤上の駒”に過ぎなかったという事か。
複雑に絡み合った思惑がようやくひとつの線で繋がったと思ったら、まだその先に別の真相があって、その先にもまた新たな真実があって、終いには遥か高みから見下ろす者達の視点まで登りつめて、途方もない結末になっちまったなぁ。恐るべきは直接関わっていない“指し手”のモルディーンとバハリベス光帝か。
底辺でもがくガユスにとって、彼等は手の届かない天上の存在。でも、<宙界の瞳>を所持している限り向こうから手を伸ばして来そうな予感もある。さて、次はどんな騒動に巻き込まれてヘタレるやらね。
既刊感想:『されど罪人は竜と踊る』感想一覧
されど罪人は竜と踊る 4
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浅井 ラボ/宮城 小学館 2008年10月18日