ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック?

[著者:新井輝/イラスト:さっち/富士見書房 富士見ミステリー文庫]★★

ROOM NO.1301 #10  管理人はシステマティック? (富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック? (富士見ミステリー文庫)

 シーナ&バケッツの終幕。日奈の13階退出。これ
らを皮切りに、健一にとっての何らかの終局点が徐々
に迫りつつあるような、そんな感触。まだ明確な形に
はなってないんだけど、じわりじわりと健一にとって
の未来進路選択の時が近付いて来てるのかなぁと。
 これまでの長編シリーズで、“既に確定した近未来
の状況”が結構挿入されてたりしたんだけど、今回の
物語の進展でその近未来のイメージがぐっと近付いた
ような気がする。父親を介して有耶無耶になってた蛍
子との事が何となくでも吹っ切れたり、日奈が“シー
ナではなく窪塚日奈として”再出発を果たしたり、九
条鈴璃がようやく関わって来たり。確実に“今”より
“先”の雰囲気に近付いているし、登場人物達の身の
上に存在している“停滞”が消えつつあるよね。
 いよいよ次がラスト。健一がどんな想いを抱いて1
3階を発つ事になるのか、楽しみに待ってみたい。

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     #8#9
     しょーとすとーりーず
     わんつーすりーふぉー