SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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悠久の翼と蒼き巫女

[著者:大原信弥/イラスト:山本和枝/ファミ通文庫]★

 舞台が古代中国風なファンタジー(ファミ通文庫でイラストが山本和枝さんだから、某メーカー作品を一般向けにアレンジしたノベライズかと思ってた)。著者イメージ的には主に三国志とか水滸伝だそうな。

 半獣人の義賊青年と有翼人少女の出逢いと、はぐれてしまった姉と妹を探すべくの旅。展開は非常に速くテンポ良くスムーズで読み易く、けれども多くのシーンがあっさり軽く流され気味で、全体的に見るとやや微妙な手応え。まあ何はともあれ、ヒロインである祝盛の置かれる状況がめまぐるしく変化している割に、目的に向かってはサッパリ前に進めてないよなぁ。

 今回は祝盛の能力アップを遂げる為に費やされた序章段階。序盤に登場したきりの姉・祝覇と妹・祝鈴の行方は結局どうなったんだ? って所に全く近付けないまま終わっちまったからね。続きが気になる所。