[著者:田代裕彦/イラスト:土肥ユウスケ/エンターブレイン ファミ通文庫]★

- 作者: 田代裕彦,土肥ユウスケ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/09/29
- メディア: 文庫
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なんという富士ミスクオリティ。どんな内容であっ ても、気が付けばミステリ要素主体になってる辺り、 ホントミステリ仕立てにするのが好きだねぇ……と同 著過去作品に触れて来た身としては思ったりとか。 事件を追う和葉ではなく、あからさまに怪し過ぎる 莉奈でもなく、無論和葉にとって第一容疑者的扱いな ミミもなく……じゃあ真犯人は一体誰だろう? って な具合に、絞込み易く先読みし易い低難易度加減なん かはやっぱし凄く富士ミスっぽい。そこら辺の作品に 入れ込む“ミステリ愛”みたいなもんは、レーベル違 っても変わらんよなぁ、と妙に嬉しかったりも。 ただ、少々そっちに偏り気味で力入ってたせいか、 一部キャラが不遇な扱いだったような……まあ主にミ ミの事だけど。和葉の誤解で決別した後、中盤辺りは 全然出番なかったもんなぁ。ミミを通じて、彼女自身 の過去やら護神器の種類などの詳細やら、もっと色々 聞いてみたかったなぁ。その辺は次巻待ちかな?