SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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繰り世界のエトランジェ 第四幕 青のラメント

[著者:赤月黎/イラスト武藤此史/角川スニーカー文庫]★

 透真が追う母・操=女神は何処かに身を潜めてしまい、一気に攻めて出たくても所在が知れずで足踏み状態。代わりに今回メインで描かれていたのは、<神の手>とカタナと『作品集』について色々と。

 カタナの父親=<神の手>への想いや、逆に<神の手>の娘=カタナへ向ける眼差しなんかは、これまで掴ませて貰えないものだったので、なかなか興味深い内容で面白かったなぁと。ようやく不足していた要素の内のひとつが埋まったくれた感じ。

 しかし……どうした透真! 主人公なのに全然見せ場がねぇぞ。戦闘シーンなんて最早傍観者状態だし。対月読の頭脳戦はそれなりだったけど、やっぱり操が絡まないと気持ちが昂らんのかねぇ?

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