銀月のソルトレージュ5 針のように細い銀の月

[著者:枯野瑛/イラスト:得能正太郎富士見書房 富士見ファンタジア文庫]★★

 シリーズ最終巻。当然ながらこれ以上伏線が張ら
れる事もなかったんだけど、今までの謎を全て理解
して納得して読み終えられたか? と考えてみると、
そういう気持ちにはなれなかったかもなぁと。
 ……多分、だけど。リュカの身とフィオルの“嘘
の魔法”とジネットの足跡と過去の出来事と、そう
いう重要な部分に掛かってる伏線は本当に初期の段
階(それこそ1巻目辺り)から張られてたんだと思
う。ただ、この最終巻でようやく鮮明に見えたよう
な真実が一向に姿を現さなかったから、戸惑う事ば
かりだったのかも知れない。本当はリュカにはフィ
オルとクローディアとの事で何らかの決着をつけて
欲しかったのだけど、終わってみれば未解決で余韻
を持たせる結末は実にこの物語らしいのかな、と。

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