[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★
始めは軽いノリながら、徐々に事態が重くシリアスに移行してゆく内容。魔道研究による合成獣作製やら人造人間作製やら人体実験やら不老不死やら、随分ときな臭い要素が色々出来るだけあって結構凄惨かつグロい描写が多かったなぁ(場合によってはちと直視したくない状況も……)。こういう黒さが盛り込まれた内容も、勝手に抱いていた作品イメージとはちと違っていて、その辺を再認識出来た事は再読によるちょっとした収穫だったかも。
今回も魔法が効き難い魔族に押され気味。それでも多彩な魔法を駆使して互角以上に応戦してみせるリナはさすが天才魔道士と言った所。惜しくも逃したセイグラムとは何処かで再戦ありそうだな。
既刊感想:1
神坂 一/あらいずみ るい KADOKAWA 2008年05月20日