[著者:鈴木大輔/イラスト:高苗京鈴/富士見ファンタジア文庫]★
長編の本質は、もうずっと“ラブコメの皮を被った別の何か”なんて風に捉えてたんだけど、最早その皮すら完全に脱ぎ捨ててしまったなぁと。元より峻護と真由と麗華の過去に失われた繋がりが存在してるというのは、ずっと示唆され続けていた事なんだけど、その辺りの雰囲気からはどうもラブコメに傾きそうもないな、って感じだったんだよねぇ。
そういう仕込みは幾度も為されて来たので、シリアスに進んでも違和感は無いんだけど。ただ、峻護の記憶が戻っても、未だに過去の触れ合いと現在動いている事とサキュバスとの要素が一本の線に繋がってくれない。ヒルダや十氏族の思惑も曖昧だしなぁ……次でうまく纏まってくれるだろうか?
既刊感想:
ご愁傷さま1、2、3、4、5、6、7、8
おあいにくさま1、2、3、4、5、6
ご愁傷さま二ノ宮くん(9)
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鈴木大輔 富士見書房 2008年06月