［著者：川口士／イラスト：柴倉乃杏／富士見ファンタジア文庫］★
確かインフェリア遠征にてカイン達が新種の魔物襲撃の危機に晒された事で、次は何時帝国へ攻め込んで来るかも知れない魔物達に今後どう対抗策を練るべきか……って話じゃなかったっけ？ いやー、今回魔物の存在やら話やらが全く表面に上らず絡んでも来ないのは想定外だったな。そこに進もうとする前に、帝国内乱とかインフェリアの暗躍とか。
どうもこの展開は、前巻で得たテンポを削いで横道逸れてるような気がしてならなかったんだけど、でも“カインが経験積んでステップアップする為”と考えると、或いはこれもまた必要な流れだったのかもなぁ。カインはこういう経験を乗り越えて得た“昇格”に、果たして納得しているのかどうか。
