[著者:貴子潤一郎/イラスト:ともぞ/富士見ファンタジア文庫]★★
新たなレディ・キィ探しはひとまずヒントを得たレイニーに任せる一方で、薫とルーシアはイギリス女王の呼び出しを受けて一路日本国外へ。そこから導かれるように、魔族達の会合や封印された『真紅の貴婦人』と外道祈祷書の真相に関わる事に。
今回は序盤のアルフェルムのフランス渡航を追う形で、俄かに活発化しつつある魔族側の動向を主軸に描いた内容だったかな。ここまでの薫は、まだ、魔族の盟主に相対する事なぞ到底許されない脆弱な傍観者、だったんだけど……ラストが! このラストシーンが! 薫を一気に中心へのし上げてしまった感じ。あー、何かレディ・キィの真相知って言葉が出なくなったな……この先どうなるんだろ?
灼熱のエスクード(2)
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貴子潤一郎 富士見書房 2008年07月