SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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スレイヤーズ11 クリムゾンの妄執

[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★

 今回のリナは「魔道士協会の依頼に首を突っ込んでみちゃった……てへっ」と言った具合か。多分ガウリイはいつもの如くとばっちり。合成獣(キメラ)の研究に執着し過ぎて人間やめちゃった魔道士やらと戦って戦って戦って戦いまくる展開。とにかく連戦に次ぐ連戦、リナは対“人魔”戦で終始派手に魔法をぶっ放してばかりな印象だったかもなぁ。

 敵さんは魔道士崩れで魔道に長けた強化人間っぽい奴らばっかりなんで、リナも易々と退ける事は出来ず。そんな中での緊張感のある拮抗した魔法戦ってのは、なかなか見応えありで面白かったなと。何となく停滞気味だった話の大筋も、覇王将軍シェーラの影が見えた事でようやく動き出しそうな気配。

既刊感想:『スレイヤーズ』感想一覧