［著者：木村心一／イラスト：こぶいち むりりん／富士見ファンタジア文庫］★★
第２０回ファンタジア大賞『佳作』受賞作。
……いやいやいや。ノーテンキに「俺ゾンビだから」とか自己紹介する以前に、そこは殺されてゾンビにされちまった自分の身に絶望するとこなんじゃないのか？ 殺害されて人間辞めちゃいました、な状況を嘆くより、「復活させてくれた妹属性美少女ハァハァ」とか「ゾンビで不死身の俺ＳＵＧＥＥＥＥ!!」とか歓喜してる辺り、相川歩という男は果てしなくダメな方向で大物なのかも知れないな。
ヒロインは空から降ってきた魔装少女かと思いきや、実は無口な義妹の方だったというオチ。ハルナは威勢が良い割にあまり活躍してなかったような気も（アホ毛とすっぽんぽんだけしか印象に残ってない）。でもハルナは空回ってた方が面白いかな？
これはゾンビですか？（1）
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木村心一 富士見書房 2009年01月
