[著者:上月雨音/イラスト:東条さかな/富士見ミステリー文庫]★★
シリーズ最終巻。最初の頃から僕と志乃の間に相互理解は形成されていたように思うんだけど、僕の方は志乃の言動からそういうのをなかなか見出せず、逆に志乃の方は自覚があっても僕に気付かせないように(多分無意識の内に)振る舞い続けていたから、強い絆で結ばれている事に気付くまで随分遠回りした上で時間が掛かってしまったのかなぁと。そんな印象の結末だったかな? 劇中で起こっていた事件に関しては、あんまり後引かずそれ程印象的には映らなかったかもしれない。まあそれだけラストシーンの“あの”微笑が印象的だったと言う訳で。
既刊感想:黒き魂の少女
アリスの子守唄
天使と悪魔
愛の証明
呪いは五つの穴にある
支倉志乃の敗北
夢の最果て
空色の未来図
過去からの招待状
Shi-no(-シノー君の笑顔)
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上月雨音 富士見書房 2009年03月