［著者：中村九郎／イラスト：うき／ガガガ文庫］★
「半端じゃなく尖ってるなー」。確か、前に同著作の何かしらを読んだ時も全く同じ印象を抱いてたような気がするよ。大体中盤くらいまで進むと自分が今何を読んでいるのか割と変な具合で分からなくなって、それでも構わず最後まで進んでみて、ふと気が付けば仕掛けの巧妙さに愕然とさせられている……というオチ。まあ今回も同じようなもんで。
段々バスケ子先輩に愛着が湧いてきて、無残に裂かれてしまった時はぐっと胸が詰まったと言うのに……俺の“ぐっ”を返せ。でも、こういう結末は好きだな。今度は曲矢さんの事情をもっと出して。
中村九郎 小学館 2009年03月23日
