[著者:壁井ユカコ/メディアワークス文庫]★★
遺伝子工学分野が発展し続けて、その多大なる成果として世界にもたらされた恩恵がこういうものだったのならば……本当に心の底から幸せになれる人なんて居るんだろうか? ……なんて、果てしなくネガティブ思考に陥ってしまうのは、春野とか清田とか冬上とか、遺伝子操作技術によって“幸せを踏み潰された”例ばかりを見せられてしまったからなのどうか。願わくばこの三人と、知佳と部長さんとるう辺りまでは纏めて報われて欲しいものだけど、ラストのこのやり取りを見た限りでは、皆揃って報われる、という風には行かないのかもなぁ……。
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壁井ユカコ アスキー・メディアワークス 2009年12月