[著者:しやけ遊魚/イラスト:葛西心/HJ文庫]★
第3回ノベルジャパン大賞『奨励賞』受賞作。
ヒロイン毒舌攻め&主人公総受けの本筋脱線しまくりな会話がなければ、この三分の二か半分程度で済んでたかも。……とか言ってしまうと、この物語の旨味を全否定してしまっているようであれだけど、まあ途中までは法斗と久玖瑠の掛け合いに少々くどさと面倒臭さがあったのも正直な所で。「全然話が進まねーじゃねぇか!」って何度思わされた事か。
ただ、久玖瑠の本当に面倒臭かった“性質”が明かされてからは、大分受け容れられるようになったかなぁ。そういう事情があるならば、法斗みたくツッコミ入れつつ付き合うしかないじゃないか、と。