[著者:冲方丁/イラスト:島田フミカネ/角川スニーカー文庫]★★★
『オイレン』と『スプライト』を合流させての最終シリーズ。今回はMPBサイドがメインなので、『オイレン』の続きっぽい流れだったかなと。
しかしこれは……凄いなホント。まだ新章開幕したばっかりだってのに、読了した直後に力尽きてしまったぞ(そりゃもう色んな意味で)。過去のエピソードが全て数珠繋ぎで影響し合ってるのにも驚かされたし、涼月・陽炎・夕霧のそれぞれに背負っている“傷”がもうめちゃくちゃ重くて、終盤の展開とかは目を背けたくなる程キツかったし。これで更にMSS側の“傷”まで見せられると思うと……でも知りたい欲求も大きいので覚悟して待ってみる。
既刊感想:
オイレン壱、弐、参、肆
スプライトI、II、III、IV
テスタメントシュピーゲル(1)
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冲方丁 角川書店 2009年12月