[著者:水瀬葉月/イラスト:東条さかな/電撃文庫]★★★
凄く巧いなぁって思った。○○フェチから発展する看過出来ない重症性のアイディアもそうだし、それを存分に含ませたキャラクター達の魅力溢れる描写もそうなんだけど、最たる所は物語の構成面で表れていたんじゃないだろか? とにかくこっちが何かを「知りたい」と思った事に対して、絶妙なタイミングで応えてくれてたんだよねぇ。特に浩介が重度罹患の事を聞かされた時と、素敵の症状が陰子の口から語られた時がそんな感じだったかなぁと。
現時点で気になるのは、浩介の“素敵の症状”への影響力と、登場しなかったもう一人の部員の事か。
水瀬葉月 アスキー・メディアワークス 2010年01月