SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

GIMMICK 死神の影武者

[著者:久遠馨/イラスト:ふゆの春秋/一迅社文庫]

 主人公である馨の視点で、彼女の見た事聞いた事感じた事思った事を、そのまま整理もつけずただただ単純に垂れ流すが如くの勢いで羅列して行っただけの話。一人称視点の描写としては一見間違いではないようなんだけど、実際にはストーリー展開もキャラクター同士のコミュニケーション描写も何もあったもんじゃなくて、ホントに馨の無軌道な言動が延々と続くだけなんだもんなぁ。「なに? この行き当たりばったり感」ってな具合にもなるさ。

 あとがきにあった元ネタを変に弄らず描けば良かったような……その方がまだ楽しめた気がする。