黄昏世界の絶対逃走

[著者:本岡冬成/イラスト:ゆーげん/小学館 ガガガ文庫]★

黄昏世界の絶対逃走 (ガガガ文庫)

黄昏世界の絶対逃走 (ガガガ文庫)

 第4回小学館ライトノベル大賞『優秀賞』受賞作。
 夕焼けの黄昏感は思ってたよりも得られず、そこ
に存在する危機感もそれ程感じられずで。自分の命
が黄昏に持って行かれるという自覚があれば、誰し
も焦燥に駆られ不安と重圧の中で日々を送っていそ
うなものだけど……。既にそういう感覚を飛び越え
て、諦めとか無力感が蔓延していたから、黄昏によ
って死ぬ事への恐怖感も希薄だったのかなと。
 ストーリー自体は正直あんまり頭に入って来なく
て。話の詳細を追うよりも、カラスとメアリの会話
や情景描写から雰囲気や感覚を掴んで、そこにどっ
ぷり浸って楽しむタイプの物語なのかも知れない。