覇剣の皇姫アルティーナ

[著者:むらさきゆきや/イラスト:himesuz/ファミ通文庫]★★

覇剣の皇姫アルティーナ (ファミ通文庫)

覇剣の皇姫アルティーナ (ファミ通文庫)

 本読むのが大好きで武器を手に戦う事が大嫌いの
へっぽこ軍人レジスと、腐敗した帝国を自らが皇帝
になる事で変えようと動き出す帝国第四皇女アルテ
ィーナ。二人の出逢いから物語の幕が開きます。
 これから続くであろう途方もない行程を考えたら、
一巻目はまだまだ序盤も序盤。アルティーナの意志
を外側に広げて行く以前に、まず足並みが全く揃っ
てない自軍の中からどうにか纏めなければならない
状況なのでした。兵士達に影響力があり、実質軍内
で最も発言権のあるジェロームとの関係をどうにか
しなければならない。アルティーナが自分の所へレ
ジスの転属を求めたのは、ここに踏み込む切っ掛け
が欲しかったからではないかと思ったりしました。
 レジスの影響もあって、ジェロームとの一騎打ち
まで漕ぎ着けて、さて絶対的不利な立場からどうや
って勝利するのかな? と興味津々でしたが……こ
れは実にアルティーナらしい清々しい闘い方でした
ねぇ。レジスの介入も必要最小限かつピンポイント
で活かされていて良かったです。皆に認められた所
で、今度は蛮族の襲撃にどう対応するのか。司令官
アルティーナと軍師レジス腕の見せ所ですね。