[著者:丸戸史明/イラスト:深崎暮人/富士見ファンタジア文庫]★★★
- 作者: 丸戸史明,深崎暮人
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 文庫
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倫也の従姉妹で幼馴染みで生年月日が一緒で、詩 羽曰く「原始の幼馴染み」こと氷堂美智留登場。今 回のゲーム制作過程で問題に上がっている二つの内 の一つ、『音楽担当』候補者です。美智留のプロフ ィール=この物語に合わせて言うなら“属性”を知 った時点で、「これは絶対荒れるだろう」と容易く 確信に至りました。倫也との間でも色々ナニがアレ して問題でしたけど、詩羽と英梨々は予想通り過ぎ る反応で狼狽ぶりが半端じゃなかったですね。 そんな主人公に近しい存在感を武器に、約2名の ヒロインに危機感抱かせまくった美智留は、残念な がら非ヲタなので倫也の熱心なゲーム制作勧誘にも 全く乗りません。そこを口説き落とす所が今回のメ インですね(ちなみに恋愛フラグは立ちません)。 倫也が一度美智留の演奏を聴いただけで、何故こ んなにも魅力を感じ惹き込まれたのか? 倫也の感 覚での物言いでしかないのに、何故ゲームに合う音 楽だと断言出来たのか? この部分がずっと不思議 で仕方なかったのですが、終盤で文句のつけよう無 く納得させられてしまいました。倫也のやり口は強 引でしたが、倫也にとっても美智留にとっても次に 進めるようなオチの付け方が巧いなと思いました。 既刊感想:1、2、3