SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ストライク・ザ・ブラッド5 観測者たちの宴

[著者:三雲岳斗/イラスト:マニャ子/電撃文庫]★★

 絃神島『波朧院フェスタ』後編。前巻からの続き
で、監獄結界から解き放たれた犯罪者・仙都木阿夜
と囚人達の強襲。標的にされたのは、記憶を奪われ
幼女にされた監獄結界の管理者にして“空隙の魔女”
こと南宮那月。第四真祖である古城は、那月の命を
守る為に、心身に重症を負った優麻を救う為に、仙
都木阿夜の謀略で始まった絃神島の崩壊を止める為
に、何度も死にそうになりながら駆け回ります。
 今回の場合は敵の目的が『第四真祖』とはあまり
関係の無いところにあったのに、まあこれでもかと
よく巻き込まれまくりでしたね。危機に陥った近し
い人を救いたい想いが強いからなのでしょうけど、
物凄く古城らしいと言えばらしい行動力でした。
 しかし最後まで辿ってみると、実は仙都木阿夜で
さえその凶行を利用されていたらしい驚愕の事実が
明らかに。獅子王機関も何だかキナ臭いですね。古
城にとっての本当の敵とは一体何処に存在するのや
ら……。古城の『第四真祖』が目的で襲撃された事
は、今まであまり無かった気がするので危機感はま
だ薄いですが、古城中心に物語が回り出せば敵対す
る存在も明確になって来るかも知れないですね。

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